我が家の愛犬、トイプードルの「あんじゅ&しぇり」には、いとこのお兄ちゃん(血のつながりはもちろんないのですが…)の柴犬の「くろ」がいます
先日、そんな柴犬に関する、ちょっと気になるお話があったので備忘録がてら記しておきます
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”いま生きている全ての柴犬は、ある1頭のオス犬の血統を受け継いでいる。しかも、そのオス犬が生まれたのはわずか88年前で、島根の山奥から東京へと送り出されて柴犬の礎を築いた――。”
そもそも柴犬とは、1936年に国の天然記念物に指定された小型の日本犬の事
明治以降、日本に持ち込まれた西洋犬との交雑が進んで、日本犬が急激に減った事で保存の動きが起こり、1931年から1937年にかけて秋田犬、甲斐犬、紀州犬、柴犬、四国犬、北海道犬の6犬種が次々と国の天然記念物に指定されました
そのなかで柴犬だけは地域性の縛りが無く、日本古来の種でサイズが小型の犬の事を指すそうです
我が家のリビングでくつろぐ柴犬の「くろ(黒柴)」(最近少々茶がかってきました)
その後太平洋戦争がはじまり、犬たちは食糧難や犬ジステンパーの流行、軍部からの撲殺令などで数を減らしていきました。
このため、柴犬の保存を図ろうと各地から優秀な犬を探し、島根県産、石州犬の雄「石号」と四国産の雌「コロ号(黒柴)」が長野県に持ち込まれ繁殖が試みられました。この石とコロの血を引く犬は、生まれた地名から信州柴犬と呼ばれる。
こんな感じで柴犬は絶滅の危機をなんとか免れましたが、かつての各地域毎に違っていた容姿の特徴が薄れてしまったそうです
これを復活させようとする動きもまたあるようです
石とコロの間に生まれた「アカ」は「不滅の種雄」とも評されました。
また、「アカ」の子ども同士を親としてもつ、オスの「中」(アカの孫)が1948年に誕生し、様々な展覧会で最優秀賞を獲得しました。
そんな評価が高かった「アカ」と「中」の一族が次々と子孫を残し、戦後に流行した感染症などにも負けずに生き残りました。という訳で、現在日本犬保存会(東京都)に登録されている柴犬の血統をたどると、「アカ」と「中」の先祖である「石」に行き着くそうですよ
もちろん「石」にも親はいて、日本犬保存会に残る血統書には、両親はともに島根出身の父「久原」、母の「コチ」との記載があるそうですが、それ以上の詳しい情報は残ってないそうです。
情報が残っている柴犬最古の祖が「石」なのだそうです。
ちなみに「石」は地元の猟師に猟犬として飼われていたそうです
最近では海外でもそんな「Shiba Inu」は大人気で、世界中で愛されていますね
長々と記してきましたが、実は柴犬の世界では、この話は有名な話なのだそうです
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